【11月下旬】人生初のパニック発作 

病状の変化(時系列)

人生で初めてパニック発作を経験

私が初めてパニック障害を発症したのは、2021年11月下旬のことでした。

パニック障害になった原因は、大きな括りでいうと「ストレス」でした。

そして、発症の最後のトリガーを引いたのは「瞬間的な低血糖」だと感じています。

2021年の11月に入ってから、たまたま複数の仕事が同時に発生し、少し神経質で慌ただしい日々を送っていました。

そんなある日、私は仕事の忙しさから帰宅するのが遅くなり、夕食を作るのが面倒で夕食を抜いてしまいました。

普段はしっかり夕食を食べていたので、夕食を抜いたのは仕事を始めて初めてのことだったと思います。

そして、私は朝ご飯を食べるとお腹を壊す体質だったので、朝食を食べないことが習慣になっていました。

夕食を抜いた翌日、朝食も食べずに会社へ出社しました。

午前の社内打合せを終え、昼前に1件の営業先に訪問しようと社有車で外出しました。

その時点で午前11時過ぎです。

前日の夕食と当日の朝食を抜いているため、ほぼ丸1日(24時間)何も食べていない状態でした。

すると、外出してから数分後、交差点で赤信号待ちをしている時のことでした。

いきなり、頭から血の気が引いていく感覚に襲われました(貧血の感覚に近かったです)。

後ほど分かったのですが、丸1日何も食べていないせいで体がエネルギー切れになり、瞬間的な低血糖症状に見舞われたようです。

そして、さらに視界が霞みはじめ、めまいも起こりはじめました。

「ヤバい、このままだと貧血で倒れて事故る!?」と強い緊張感を感じました。

しかし、私は車の運転席に1人で座っており、しかも右折車線にいたため路肩に車を停車させることもできませんでした。

「こんなところで倒れたらマズい」という思いがさらに自分を高い緊張状態にさせ、心臓の鼓動は猛烈に速くなり、次第に意識がなくなっていく感覚に襲われました。

「何とか症状がおさまってくれ」と必死で意識を保とうと頑張り、何とか青信号になるまで耐え、最寄りのコンビニに慌てて車を停めました。

これがいわゆる「パニック発作」の1回目の症状でした。ただ、当時の私はパニック発作などと言う言葉さえ知らず、貧血の一種で一時的な症状だろうと考えていました。

めまいとの日々の始まり

コンビニに車を停めた私はおにぎりとお茶を買いその場で食べました。

車の後部座席で10分ほど横になると症状も落ち着いてきたため、その後は通常業務に戻りました。

それからは何事も起こらず仕事ができ、先ほどの発作のことなど忘れる程でした。

しかし、翌朝のことでした。朝目覚めると、まるで大荒れの海で船に乗っているような、めまい・ふらつきがありました。

結局、理由がわからないまま、1日中その状態が続きました。

更に翌日もめまいがひどく続きました。

流石におかしいと思った私は、まず脳に異常がないか念のため調べるため、近くの脳神経外科を受診し、頭部のMRI検査を受けました。

幸いなことにMRI検査の結果に異常はありませんでした。

先生も原因がわからないということで、とりあえず薬を処方してもらい暫く様子を見ることにしました。

しかし、数日経ってもめまいは続き、逆に酷くなっているのではないかと思う程でした。

職場の皆さんにもめまいのことを話すと、耳の病気であるメニエール病の可能性もあるので「一度耳鼻科に行ってみたら?」と言われました。

そして、最寄りの耳鼻咽喉科を受診しました。色

々と調べて頂きましたが、結局耳の機能に異常は見当たらなかったため、こちらでもめまいに効くという薬を処方して頂き様子をみることにしました。

しかし、その後もめまいの症状は改善せず、仕方なくそのまま仕事を続けていきました。

2回目のパニック発作

11月の末日のことでした。この日は朝から調子が悪く、営業先でも人と会話をするのもしんどいと感じる状態でした。

それでも何とか夕方を迎え、最後の営業先から会社へ帰社しようと車を走らせました。

すると運が悪く雨が降り始め、次第にワイパーの1番早い速度でも前が見えない程のゲリラ豪雨になりました。あまりの豪雨に息苦しさを感じた程でした。

不意に先日の1回目のパニック発作のことが頭によぎり、「今あの時の状態になったらまずいな」と考えてしまいました。

すると途端にめまいが強くなり視界も霞み始め、心臓も飛び出るくらいに激しく鼓動し始めました。

再び、パニック発作が発生したのです。

前回と同じく車の中で、しかも今回は大雨の幹線道路を運転中の出来事です。

発作が起こった時はとても焦りましたが、幸いなことにすぐ近くにスーパーがありました。

慌てて駐車場に入り後部座席で横になって、症状が落ち着くのを待つことにしました。

救急搬送 「死」を意識

しばらく横になっていればよくなるだろうと思っていたのですが、症状は全然良くなりません。

むしろ、体調は悪化していく一方で、めまいと動悸に加え、体の冷えも強くなり、耳も聞こえづらくなり目の焦点も合わなくなってきました。

今までの人生でこのような経験はなく、これは私の体に明らかな異常が発生している、とこの時に初めて危機意識が生まれました。

そして「このままだと意識がなくなる!?」と直感的に思いました。

自分1人では最早どうすることもできず、意を決して人に助けを求めることにしました。

大雨の降り頻る中、傘もささずに外へ出て、薄れゆく意識を何とか保ちながらスーパーの中に入り、店員さんに助けを求めました。

店員さんは顔面蒼白な私を見て一眼で私の体調が悪いと察したのでしょう、急いで店長さんを呼んで来てくれ、その場で店長さんに救急車を呼んでもらいまいした。

救急車が来るまでの間、お店のベンチで寝かせて頂いたのですが、体温がかなり下がっていたようで体の震えが止まらず、めまいと動悸も激しく、意識もだんだんはっきりしなくなってきて、「このまま意識なくなって死ぬー!」と思った程です。

数分で救急車が到着し、人生で初めて救急車に乗りました。

とにかく寒かったので、救急隊員の方に毛布をかけてもらい、体を温めると震えがおさまり、意識も何とか戻ってきました。

救急車で最寄りの総合病院まで連れて行ってもらいましたが、不思議なことに病院に着く頃には症状もほとんどおさまり、さっきまでの苦しみが嘘みたいなようでした。

検査入院

病院に到着後、まずは血液検査を行いました。

これだけ辛い思いをしているのだからどこかしら悪いのだろうと覚悟していたのですが、意外にも検査結果に異常はありませんでした。

しかし、相変わらず原因不明のめまいがひどく、念のため病院に1泊だけ入院することにしました。

病院には会社の上司が駆けつけてくれました(月末の忙しい時期だったので本当に申し訳なかったです)。

急な出来事だったこともあり入院の準備をしていない私のために、夕食や衛生用品などの物資を買ってきて頂きました。これは大変ありがたかったです。

夕食を食べて上司と別れ、私は入院病棟に移動しました。4人部屋のベッドで寝ることになりました。

しかし、今日1日の出来事や長引くめまい症状のことを考えていたら(そして同室の方のいびきがうるさく)なかなか寝付けず、結局夜中の3時頃になってようやく寝入ることができました。

まとめ

こうして2回のパニック発作を経験し、2021年の11月は終わりを迎えました。

ただ、この時は自分がなぜこのような苦しい目に遭っているのかさっぱりわかリませんでした。

病院の担当医からは「仕事の疲れですかね」と言われ、「そうかもしれないなー」程度にしか考えていませんでした。

翌日以降も症状が続き、症状の原因の糸口を掴むのは12月の下旬ごろになります。

そして自分がパニック障害だと気付いたのはもっと遅く翌年(2022年)5月くらいでした。

これからそんなに長く苦しむことになるなどつゆ知らず、私は病室のベッドの上で12月を迎えるのでした。

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