【2月下旬】順調な回復と新たな苦しみ

病状の変化(時系列)

山あり谷ありでも順調な回復

この期間は、体調が最も早く回復していった期間のうちの1つです。

抗うつ薬を飲み始めて約1ヶ月がたった頃です。

自分でも抗うつ薬の効果を実感し始めて着実に回復しつつあることが肌で感じられたので、気持ちも前向きになれたからかもしれません。

2月上旬の段階では、人目を気にしなくていい夜に活動していましたが、この頃から日中でもちょっとだけ外出することができるようになりました。

はじめは昼間に家の近所の散歩を10分くらいしました。

その後、散歩の時間を延ばしていったり、自転車に乗ってサイクリングを楽しむといったようなことをしていました。

自宅から10分くらい自転車で走ったところに大きな川が流れていて川沿いにサイクリングロードがあったので、そこでよくサイクリングをしていました。

調子が良くなってきたのと、日中は少しだけ暖かくなってきたのもあって、サイクリング中は気分が良かったのです。

しかし、気分は良くても体は疲れていたようで、帰宅すると疲れがドッと出て回復のため数時間は眠っていました。

散歩やサイクリングなど、自分1人で楽しめるものは良いのですが、一方で他人が絡んでくるものにはかなりの抵抗がありました。

近くの薬局に買い物に行った時の話です。喉が痛かったので、かぜ薬を買うつもりでした。

実際にお店に行くと数多くのかぜ薬があったので、どれが良いか迷いました。

そこで、薬剤師さんもいる薬局だったので、薬剤師さんにどれが良いか聞いてみることにしました。

薬剤師さんを呼んで薬の説明を聞いている時でした。急にめまいがし始めて心臓もドキドキ鳴ってきました。

いわゆるパニック発作の前兆の症状です。

恐らく、現段階での私には他人と会話をすることは相当なストレスであり、それが原因で発作の前兆が現れたようです。

幸いにもすぐに購入する薬が決まり、薬剤師さんにお礼を言ってその場を離れました。

店内をうろうろし、めまい、動機が収まるのを待ちました。そして、症状もある程度落ち着いたので、会計のためにレジへ向かいました。

しかし、レジは1つだけでなんと5人もの人が並んでいました。

「この薬局ってそんなに人気なのか!?笑」と思いつつも、レジにの列に並びました。

そして、2人ほど会計を終え、私の後ろにも人が並び始めました。その時、またも突然のめまい、動機に襲われました。

まるで買い忘れたものを思い出したかのように、私は慌ててレジから抜けて、症状が落ち着くまでまた店内をうろつきました(不審者ですね笑)。

レジに人がいなくなったタイミングを見計らいなんとか会計を済ませ、無事に帰宅できましたが、すぐにベッドにもぐり込みました。

レジ待ちで症状が現れたのは、「ここで発作が起きたらまずいなー」と待っている間に考えてしまい、緊張したことがストレスとなり症状が現れたようです。

そんな一時的なダメージを受けつつも着実に病状は改善していき、2月末近くになると、昼間に本屋や服屋、雑貨屋などを回って買い物ができるようになりました。

新たな苦しみ(椎間板ヘルニア・喉の痛み)

調子が良くなって少しづつ動けるようになってきた時のことでした。

私は「腰の椎間板ヘルニア」と「喉の痛み」に苛まれることになりました。

そして、両者とも意外にもとても長く苦しむことになります。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは、腰の骨と骨の間にある軟骨(椎間板)が変形して飛び出し、腰を通る神経を圧迫して痛みが出る症状のことです。

1月から1ヶ月ほどベッドの上で生活しており、ほとんど体を動かしていなかった私は少しは運動やストレッチをした方が良いと感じていました。

ある日、お風呂から上がり部屋でくつろいでいる時のことでした。

ストレッチをしようと思い、足を揉んだりしていました。

そして腰を伸ばすストレッチをしていた時、突然腰に激痛が走りました。

痛みは全身に響きわたり、足は触っても感覚がなくなるくらいジンジンとしびれていました。

また、痛みは背骨の神経を伝わって頭にも届き、鋭い頭痛とめまいが一瞬起こりました。

とてつもなくビックリしました。あまりに痛くて冷や汗がダラダラ出てきました。

翌日、急いで近くの整形外科に診察に行きました(親に車で連れていってもらいました)。

しかし、整形外科も混んでいて待合室に人が多く、またもや車で自分の番を待つことになりました。

自分の番が来て腰のレントゲンを撮ると、腰の椎間板ヘルニアだと判明しました。

痛みはその影響とのことでした。実は私は数年前に既に椎間板ヘルニアと診断されていました。

しかし、今までこのような鋭い痛みはなかったので、「うつ病で辛い時期に運が悪いなー」と凹みました。

そして腰の状態をみるため、病室のベッドにうつ伏せになり、先生が腰を軽く押していきます。

すると、腰だけでなく「肩から背中、腰、太もも、ふくらはぎ全部ガチガチに固まっている」と先生に言われてしまいました。

長年、今の状態で過ごしてきたため気づかなかったのですが、私の体は全身カチコチでいつどこに痛みが現れてもおかしくない状態だったようです。

とりあえずその日は応急措置として湿布を貼り、その後安静に過ごすことになりました。

そこから数日間は腰の痛みがひどく、まともに歩くこともままならない程でした。


喉の痛み

日中家で過ごすことが多かった私は、部屋の掃除をよくしていました。

私の実家は築何十年の木造住宅で、日頃から掃除をしないとすぐホコリが溜まってしまうのです 笑。

一応マスクをして掃除をしていたのですが、それでもホコリを多く吸い込んでしまったのか、喉が腫れてしまいました。

のどがすごく痛かったです。のどが痛いと頭もボーっとしてなんだか体調も優れませんよね。

薬局でかぜ薬を買い、すぐに治るかなーと思っていたのですが、1週間しても腫れがひきません。

何かおかしいなーと思った私は、鏡で自分ののどの奥を見てみました。

しかし、多少の腫れはあるものの、痛々しい程の腫れはありませんでした。

不思議に思いながらも痛みも辛かったので、耳鼻科に行って診てもらうことにしました。

耳鼻科も混んでいました。どこの病院も混んでいるんですね。。。

のどの奥を口と鼻から診てもらいました。

すると、鼻の奥の部分が腫れていることがわかりました。口からのどの奥を見ても見えない部分でした。

ここは上咽頭と呼ばれる場所で、ここが腫れている状態のことを上咽頭炎と呼びます。

とりあえず原因がわかってホッとしました。

治療をしていただき、翌日には腫れ、痛みともだいぶ治りました。気分もスッキリしました。

後にわかったのですが、この上咽頭炎というのは実は自律神経にも影響を与える可能性があるということです。

そういえば私が初めてパニック発作になった時も前日にのどが腫れたなと思い出しました。

あの時ももしかしたら上咽頭炎にかかっていて、自律神経が乱れやすい状態だったのかもしれません。


こうして、椎間板ヘルニアと上咽頭炎とも戦いながら、うつ病治療は進んでいきました。

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