まずは病院へ受診しましょう
本サイトのトップページのような不快な症状(不定愁訴)が続く場合は、早目に近くの病院を受診するようにしましょう。
ただ、このような症状はどの病院の何科で診てもらえば良いのか、わからない方も多いと思います。実際、私もわからず、はじめは様々な病院に行きました。
ちなみに、私が受診した病院は、受診した順番に以下の通りです。
脳神経外科 → 耳鼻科 → 内科(救急搬送時) → 脳神経内科 → 神経内科(兼 心療内科) → 精神科(兼 心療内科)
初期症状として「めまい・頭痛・動悸・意識消失感」のあった私は、まず脳に異常がないか調べるため、脳神経外科を受診しました。
次に、めまいの原因となり得るメニエール病を疑い、耳鼻科に行きました。
しかし、いづれも異常がなく、救急搬送された時に血液検査を行いましたが、こちらも異常なしでした。
ただ、この時に内科の先生から自律神経失調症の疑いがあると言われ、脳神経内科や心療内科を受診していくようになりました。
最終的には、症状の原因がパニック障害であるとわかり、精神科(兼 心療内科)で治療を続けています(2022年9月現在)。
私の体験から言うと、不定愁訴が続く場合は、まずは一般内科を受診するのが良いと思います。
一般内科では血液検査や臓器検査などを行ってもらえますが、まずはそこで自分の体の臓器などに異常がないか診てもらうのが良いと思います。
もしそこで異常が見つかれば、不定愁訴の原因を特定できると思います。
しかし、一般内科の検査で異常が見られなかった場合は、次に「自律神経失調症」を疑い、心療内科や神経内科を受診するのが良いかと思います。
自律神経失調症の検査内容
自律神経失調症の診断には、以下の2項目に該当するかチェックしていきます。
①全身倦怠感・めまい・頭痛などの不定愁訴がみられる
②気質的疾患(病変など)や精神障害がない
これらの要件を満たすかどうか、医師が判断することになります。その方法としては、医師との面談や心理テストなどが多いようです。
私の場合も、はじめに医師との面談を行い、次に心理テストを行いました。
面談では、自分の仕事のことや家族のこと、プライベートなことに至るまで様々な種類の質問を受けました。
こうして私は「自律神経失調症」と診断されたのです。
また、私はやりませんでしたが、もっと精緻に調べるために「自律神経機能検査(シュロング起立試験・立位心電図など)」と行った検査もあるようですので、詳しく調べたい方はこの検査についても医師と相談して見るのも良いかと思います。
4つの治療方法
自律神経失調症の治療方法としては、主に4種類の方法があります。
①薬物療法
薬の服用により不定愁訴の症状を取り除く。
【主な薬】自律神経調整薬・抗不安薬・抗うつ薬・睡眠導入剤など
②心理療法
心理的要因を探り、ストレス耐性を高めたり心身の安定を図る。
【主な療法】簡易精神療法・自律訓練法・認知行動療法など
③理学療法
身体的な不定愁訴(肩こり・頭痛など)を和らげる。
【主な療法】指圧・マッサージ・鍼灸療法など
④生活指導
食事・睡眠・運動などの生活習慣を見直し、問題がある場合は改善する。
多くの場合、これらの治療方法を患者の状態や性格等に合わせて、最も適切な療法を組み合わせて治療を行います。
私の場合、病気の初期段階では「①薬物療法」と「④生活指導」を採用していました。
体調が安定してくると、「③理学療法」も取り入れて、現在では①③④の3種類の療法を組み合わせて治療を継続しています。
「②心理療法」については、それほど必要ないと判断し、ほとんど取り入れませんでした。
最も大切なのは「治そう」とする積極的な心構え
自律神経失調症は慢性的な不定愁訴が現れることが多く、治療を行ってもすぐに効果が現れるとは限りません。
そこで、治療にあたり重要なのは、自律神経失調症を治そうとする前向きな気持ちを持つことです。
特に、日常生活に支障が出てくる程の状態であれば、回復するために一定の時間がかかるでしょう。また、回復ペースもゆっくりなものになるかと思います。
そんな時に回復を焦ったりするなどすると、なかなか回復しない病状にイライラしたり、気持ちが落ち込んでしまうものです。
そうすると、病状がさらに悪化したり、気持ちの落ち込みから「うつ病」などの他の病気を併発したりする可能性も高くなります。
早く日常生活を取り戻したいという気持ちは私も痛いほどわかりますが、まずは自分の信頼できる医師を見つけ、場合によっては治療が長期戦になることを覚悟の上、ゆっくり治療を進めていきましょう。
参考書籍
今回の記事の内容は以下の書籍を参考にさせて頂きました。
また、私の実際の体験と主治医から聞いた情報も交えながら紹介しております。