大宮まで遠出ができたことで自信のついた私は、思い切って職場のある関西に一時的に戻ってみることにしました。
1月に実家に帰ってきてから7ヶ月以上もアパートの自室を放置しているので、本格復帰に向けて部屋の掃除もしたかったのです。
長らく部屋を放置していたので「住める状態じゃないだろう」と思い、最初の2泊だけは自宅アパートの近くにあるホテルに泊まることにしました。
そして、結論から言うと、多少の体調の悪化はあったものの、無事に5泊6日の旅程を終えることができました。
1日目 緊張の新幹線へ
大宮に遊びに行った数日後、ついに関西へ戻るため高崎駅の新幹線ホームに立ちました。
東京駅まで1時間新幹線に乗り、東京駅で東海道新幹線に乗り換える予定です。
大宮へ行った時と同様に、家を出る前に抗不安薬を飲み万全の体制で挑みました。
しかし、目的地は大宮よりも遥かに遠い場所。薬を飲んだにも関わらず、「行きの新幹線でまた倒れたらどうしよう」という不安がどうしても湧き上がってきてしまいました。
あと5分で東京行きの新幹線がホームに入ってくるというのに、緊張から心臓の鼓動が速くなり、ドキドキしてきました。
薬が効いている時間帯なのに「動悸」の症状が出るとは、この時は先が思いやられました。。。
しかし、なんとか薬のお陰でそれ以上症状が悪くなることはなく、緊張しながらも無事に東京駅に着くことができました。
そして、今度は東海道新幹線に乗り換えます。この乗り換えには嫌ーな思い出があります。
7ヶ月前の1月に実家の群馬に帰る際の話です。東京駅で北陸新幹線に乗換える際にパニック発作が起こり、何とか新幹線に乗り込んだものの発作に耐えられずに車掌に助けを求めたのです。
今回は当時ほど東京駅は混雑していませんでしたが、どうしても嫌な記憶が蘇ってきました。
「また倒れるんじゃないか」と不安になりましたが、当時と異なり今はよく効く薬を飲んでいるため、倒れることなく無事に乗り換えを終えることができました!
東京駅での乗り換えが一番のネックだったようで、東海道新幹線に乗ったら、それ以降は体調は落ち着いていました。
こうして無事に到着し、ホテルにチェックインしました。
ホテルから近くなので、自宅の様子を見に行ってみようかとも思ったのですが、ホテルのベッドに横たわったら動けなくなってしまいました。
薬の力で症状は抑えていたものの、新幹線旅は意外と神経をたくさん使ったようで、その疲れがベッドに入った途端出てきた感じでした。
無理をせず、この日はホテルでお風呂に入り、早目に寝ることにしました。
何はともあれ、無事にホテルまでたどり着けたので、初日の目標は達成です!
7ヶ月ぶりの自宅アパートへ
翌日、ホテルの朝食を食べ、いざ自宅アパートに向かいました。
部屋の鍵を開け、恐る恐る玄関ドアを開けました。
実は、私の部屋は毎年、梅雨〜夏の時期にかけて台所付近から小蝿が多く出て駆除に困っていました。
今年は部屋の掃除が全くできなかったので、「最悪の場合、小蠅が部屋にうじゃうじゃいて、部屋に入れないんじゃないか」と恐れていました(笑)。
ゆっくり玄関ドアを開けて中に入っていくと、蝿は1匹もいませんでした。いや、本当にこの瞬間は安心しました(笑)。
部屋は思っていたよりもかなり綺麗でした。ただ、それでも水気のある台所などは、食器棚がカビていたりしました。
とりあえず、換気のため窓を全開にして換気扇も回しました。
思っていたよりも綺麗とは言え、この滞在期間で全ての部屋をくまなく掃除しようと思い、そこから部屋にいる間はひたすら掃除・洗濯などしました。
お陰で、群馬に戻る頃にはトイレや風呂場も含め全てピカピカになりました!
あとは、一刻も早くこの部屋に戻って来れるよう、自律神経失調症とパニック障害を治すだけです!
一時的に会社へ訪問
群馬に戻る前日、部屋の掃除も粗方終わってきたので、会社に顔を出すことにしました。
10時にオフィスに顔を出すことにして、会社へ向かいました。
しかし、会社に近づくにつれ、やはり緊張してきてしまいました。
会社のビルに着いたのですが、その頃には鼓動が速くなって軽く動悸がしてきました。
実はこちらも、前回(1月)に会社へ顔を出した時に、緊張してその後パニック発作の症状に見舞われた嫌な記憶があります。
しかし、ここも薬の力! しばらく深呼吸していると自然と動悸がおさまってきました。
そして、半年ぶりにオフィスへと向かいました。
オフィスに入ると、同僚の皆さんに暖かく迎えていただきました。
半年以上も仕事を休んで同僚には多大な迷惑を掛けていましたと思いますが、それでも暖かく迎えて頂き、本当に感謝しかありません。
人と話すのは多大な神経を使うのでまだ苦手だったのですが、久しぶりに同僚と話せて楽しかったです。
その後、同僚のうち2人とお昼に一緒に行きました。
人と話す緊張よりも、久しぶりに職場メンバーと話せた楽しさの方が大きかったようで、幸いにも症状はほとんど出ませんでした。
アパートに戻ってからも体調が悪くなることもなく、無事に翌日群馬に戻って来られました。
今回も薬に大いに助けてもらいましたが、無事に長旅を終えることができ、苦手としてきた「遠出」も克服できたように思います。