【3月上旬】積極的な外出と新たな痛み

病状の変化(時系列)

積極的な外出でストレスに慣れる練習

3月も上旬になると少しづつですが、春の気配がしてきます。暖かさとともに私の体調も少しづつですが回復していきました。

昼間は相変わらず、散歩やサイクリング、ちょっとした買い物、庭の草むしり等を行なっていました。

外出する時はだいたい、近所の書店や服屋などに自転車で行っていました。

お店に入るとめまいがすることも多かったですが、耐えられない程ではありませんでした。

何となく外に出るのにも慣れてきたかなと感じてきたので、もう少しストレス度合いの高いことに挑戦してみることにしました。

まずは、高崎駅前にある高崎オーパ(ファッションビル)に行ってみることにしました(少し遠いですが自転車で行きました)。

着いてみると、平日の昼間ですが多くの人でごった返していました。

自転車を停め一旦は入店したものの、すぐに人の多さにフラフラきてしまい、外に出ました。

病気後初めての場所で人も多いし、やはり今の私にはストレスの強い環境だったようです。

ただ、「そういう環境に足を踏み入れた」というのは大きな進歩です!

気を取り直して、今度は別のプランを実行しました。

今度は家の近くにあるカフェに入店してコーヒーを飲んでくるというプランです。

病気以前なら何も気にせず簡単にできることでした。しかし、今の私にはこちらもハードルが高く感じました。

今までは症状が出たらダッシュでその場から逃げて家に帰る、ということができたのですが、カフェの中ではそうはいきません。

帰る際は必ずお会計をしなければなりません。

そこで足止めの時間を食らい発作が急に現れてしまうのが恐かったのです。

それゆえ、カフェに行くのは今までとは違いハードルが高いのです。

そして、こちらも人が比較的少ないと思われる平日昼間に実行しました。

店内に入るとそこまで混んでおらず、2人掛けの席に座りました。

席に座りコーヒーを注文をすると、もう後戻りはできないので「今発作が起きたらまずいな」という考えがどうしても浮かんできます。

そんなことを考えていると、それこそ発作が起こりかねないので、気を紛らわすために好きな小説を読み始めました。

程なくしてコーヒーが運ばれてきました。

これで、最悪発作が起こっても、コーヒーを一気飲みして頑張って会計をすれば帰れます。

ちょっとホッとしました(笑)。

コーヒーを飲みながら小説を読んでいると、少しづつ気疲れが出たのか、めまいが出始めるようになりました。

初めのうちは耐えられる程度の軽いものだったのですが、入店から30分程経つとだんだん強くなってきました。悪化しないうちにお店を出て帰宅しました。

たった30分だけでしたが、病気以来、初めて飲食店に入ることができました。これは大きな成果です!

こうして、だんだんとストレスの強い外の生活にもチャレンジしていくことができました。

そして、次は車の運転にチャレンジしようと思いました。

初めての車の運転

ある程度体調も良くなってきたので、1月に倒れて以降初めて車の運転にチャレンジすることにしました。

車の運転はストレス度が高くて症状が出やすいし、もし運転中に症状が出たら大変だと思っていたため、今まで避けてきました。

私の家は、いわゆる「住宅街」のド真ん中に位置しており、家の周辺の道路は普段それほど車が多い場所ではありません。

そのため、ビビりな私は、まずは家の周辺だけ運転して帰ってくることにしました。

そして、運転しようと車に乗り込みました。

すると、「これから運転をする」という思考が自動的に頭に浮かびます。

たったそれだけなのですが、体が緊張してきてしまい、動悸がし始めてきました。

そんなことあるか、と思う方もいるかもしれませんが、本当なのです。

車を運転すると考えるだけで、症状が出てしまうのです。

「まだ何一つ怖いことなど起きてない」と冷静になり深呼吸をして、自分を落ち着かせました。

そして車を発進させました。幸いなことに付近には信号機もありません。

そのため、同じ場所をグルグルして帰ってきました。

「車を運転する」という目標の達成です!

すごく小さな目標の達成ですが、当時の私にとっては大きな一歩です。

パニック障害の治療では、こういった小さい目標から徐々に達成していくことが大切なのです。

数日後、今度は車で近くのスーパーに車で買い物をしに行くことにしました。

今度は、比較的大きな公道に出て、しかも信号もあります。

初回と比べるとハードルが大きく上がった気がしますが、行けるだろうと思いました。

しかし、結論から言うとダメでした。

住宅街を抜け、ある程度車通りのある道の手前まで来ると、急に緊張感が高まり「やっぱりムリ!」と咄嗟に感じたのです。

急にめまいや動悸、手足の冷えの症状が現れ、「ここで無理するとまた病状が悪化する」と思った私は、仕方なく家に戻りました。

しかし、このまま終わるのは悔しい私は、また数日後、今度は親を助手席に乗せ、再びチャレンジしました。

1人では何かあった時対応できませんが、2人いれば私が倒れても何とかなると思ったからです。

やはり1人ではないという安心感があり、今回は無事にスーパーまで運転して帰ってくることができました。信号が全部青だったのもラッキーでした。

こうして、3月からは条件付きですが、車の運転もできるようになりました!

ふくらはぎの痛み と 歯茎の痛み

体調の良くなってきた3月上旬でしたが、一方新たな痛みにも遭遇しました。それが「ふくらはぎの痛み」と「歯茎の痛み」です

ふくらはぎの痛み
ある日、特に激しい運動もしていないのに、いきなり左右のふくらはぎの下半分あたりが猛烈に痛くなり、歩けない程になってしまいました。突然のことでとても驚きました。

外出時と空腹時にめまい、足の冷え、吐き気などあり突然のことでびっくりしました。

ただ、以前に整形外科の先生に私の体は全身ガチガチで、いつどこが痛くなってもおかしくないと言われていたので、それかなーと思いました。

ただ、あまりにも痛いので翌日に先日の整形外科へ受診することにしました。

しかし、ここで1つ問題がありました。整形外科に行こうと家を出ようとした時、例の症状(めまい・動悸など)が現れてしまいました。

先ほどの車の運転と同様、「整形外科に行く」という考えるだけで緊張してきてしまうのです。

試しに血圧計で測ってみると、上147・下94もありました(症状が出る時の特徴的な数値です)。

このままでは病院に着く前に倒れてしまうので、しばらく休み無事整形外科につきました(親の運転ですが)。

ふくらはぎの痛みの原因はやはり、先日先生に言われた通り私の体の硬さからきているものでした。

湿布を大量にもらい、しばらくは外にも出ず家で安静にしていました。

この期間は外に出られずもどかしい思いをしていましたが、逆に家で安静しエネルギーを蓄えられたのか、その後、病状の回復ペースは早くなった気がします。

歯茎の痛み
ある日、夕食を食べている時、右下の一番奥の歯のあたりの歯茎が急に痛くなりました。

何もしていなくてもジンジンして痛かったです。次の日にも治らないので、諦めて歯医者に行くことにしました。

歯医者に行く直前に運悪くネットで「歯医者はパニック障害患者が最も苦手とする場面の1つ」という記事を見つけてしまいました。

治療中に治療する椅子に長時間拘束され逃げ場がないことが苦手とする理由だそうです。

そんなこと知らなかったので「知らなきゃよかった」と思いながらも、予約を入れているので行くしかありません。

事前に抗不安薬(アルプラゾラム)を飲んで向かったのですが、待合室では思った程緊張しませんでした。

確かに、治療用の椅子で先生の治療を待つ間は時間があり、ちょっと緊張しましたが、先日30分カフェに滞在できた実績があってちょっとは自信が着いていたので、結局治療中に症状が現れることはありませんでした。

痛みの原因は、噛んだ時に右上の親知らずが右下の歯茎に傷をつけているというものでした。

親知らずを少し削ってもらい、治療完了。その後は痛みはありませんでした。

こうして、パニック障害患者の苦手とする歯医者も克服でき、さらに自信がついてきた気がしました。

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