こちらでは、パニック障害と自律神経失調症の治療に私が服用していた薬について、ご紹介していきたいと思います。
抗うつ薬(レクサプロ & パキシル)
私が服用した抗うつ薬はレクサプロとパキシルの2種類です。
始めのうちは、うつ病に最も効果があるとされるレクサプロを服用していました。
しかし、5月下旬に自分がパニック障害であるとわかって以降は、主治医よりパキシルの方がよりパニック障害に効果があるということで、そちらに薬の種類を変えました。
それぞれの服用期間と服用量(1日)は以下の通りです。
時期 | レクサプロ 10mg | パキシル 20mg | その他 |
---|---|---|---|
2022年1月中旬 | 0.5錠 | – | 副作用で「吐き気」が激しい |
↓ | ↓ | – | – |
2022年3月中旬 | 1錠 | – | 増量時に副作用の「吐き気」が数日間出る |
↓ | ↓ | – | – |
2022年5月末 | – | 1錠 | レクサプロからの切替え(移行時の副作用なし) |
↓ | – | ↓ | – |
2022年7月中旬 | – | 1.5錠 | 体調悪化から、パキシル増量(増量時に副作用の「吐き気」が数日間出る) |
↓ | – | ↓ | – |
2022年9月中旬 | – | 1錠 | 体調が安定したことから、パキシル減量 |
↓ | – | ↓ | – |
2022年10月現在(※) | – | ↓ | – |
表にもあるように、体が薬に慣れるまでは副作用が激しく出ました。
副作用には色々な種類がありますが、私の場合はほとんど「吐き気」が出ました。
特に飲み始めの2〜3週間は激しく吐き気が出て、とてもしんどかったです。
その後は副作用も治まってきましたが、増量時には数日間また「吐き気」が出ました。
私の場合、レクサプロもパキシルも服用してからも「おぉ!薬が効いてきたぞ!」という感覚はほとんどありませんでした。
これは、実際には効果がなかったということではなく、「気がつかないけれどしっかり効果を発揮している」ということです。
実際、私のように効果をあまり感じられないということで、途中で(自己判断で)服用をやめてしまう患者さんも多いようです。
しかし、効いていないようで実はしっかり効いているので、途中で急に服用をやめてしまうと、離脱症状が激しく現れてしまいます。
そのため、自己判断で減量したり服用を中止してはいけません。必ず医師と相談しましょう。
抗不安薬(アルプラゾラム & ブロマゼパム)
私が服用した抗不安薬はアルプラゾラムとブロマゼパムの2種類です。
始めのうちはアルプラゾラムを服用していましたが、副作用の「眠気」が激しく出てしまいました。
症状が重たいうちは、眠ることで体調を回復できるのでよかったのですが、体調が次第に回復して外出機会が多くなると、眠気のデメリットが大きくなってきてしまいました。
そこで主治医に相談したところ、ブロマゼパムに切り替えてみましょうと提案されたので、そちらに移行しました。
ブロマゼパムに変更してからは多少の眠気は出るものの、かなり副作用は改善されたので、変更して良かったと感じています。
それぞれの服用期間と服用量(1日)は以下の通りです。
期間 | アルプラゾラム 0.4mg | ブロマゼパム 2mg | その他 |
---|---|---|---|
2021年12月下旬 | 1錠 | – | 服用後、1時間程で副作用の「眠気」が出る |
↓ | ↓ | – | – |
2022年2月中旬 | 2〜3錠 | – | 予期不安の症状が重いため、増量。副作用の「眠気」は継続して出る。 |
↓ | ↓ | – | – |
2022年3月中旬 | 2錠 | – | 体調が少し良くなったため減量。 |
↓ | ↓ | – | – |
2022年5月末 | – | 2〜3錠 | アルプラゾラムから切替え |
↓ | – | ↓ | – |
2022年6月中旬 | – | 1〜2錠 | 体調が少し良くなったため減量。 |
↓ | – | ↓ | – |
2022年8月中旬 | – | 0.5〜1錠 | 体調が少し良くなったため減量。 |
↓ | – | ↓ | – |
2022年10月現在(※) | – | ↓ | – |
先程の抗うつ薬とは違い、抗不安薬は飲むとすぐに「効いてきたぞ!」と効果を実感できました。
私がアルプラゾラムとブロマゼパムの効果を1番感じたのは、発病後、症状が落ち着いてきて外出する機会が増えてきてからでした。
特に初期の頃は、外出をすると「ここでパニック発作が起きたらどうしよう」と考えて強く緊張するあまり、すぐに動悸・めまいなどのパニック障害の症状が出てしまいます(この症状を「予期不安」と言います)。
この予期不安に対して抗不安薬はとても効果的でした。
予期不安の症状が出てすぐにこの薬を飲むと、15分〜20分くらいで効果が現れ始めます。
私の場合、予期不安の症状としては「動悸・めまい・手足の極端な冷え」の3種類が主な症状でした。これらの症状が出始めると私は「まずいな」と感じ、無意識的に体も心も緊張してきてしまいます。
しかし、この時に抗不安薬を飲むと、動悸はおさまり、めまいも取れ、手足はじんわり暖かくなってきます。
すると、体と心の緊張もほぐれてきてパニック発作が起こるかもしれないという恐怖感から解放されます。
こうして私は抗不安薬をうまく使いながら外出機会を増やし、少しづつ元の生活を取り戻していきました。
始めのうちは、1日3錠ほど薬を飲むこともありましたが、体調が良くなるにつれ飲む量を減らしても大丈夫になり、本記事を書いている2022年10月時点では1日0.5錠〜1錠程度を服用しています。
抗うつ薬は自己判断で減量してはいけなかったのですが、抗不安薬については、ある程度体調が回復してからは、自分の体調に応じて飲む量を調整して良いと主治医に言われたので、日々の体調に応じて飲み方を変えています。
最後に
今回は私の服用した薬についてご紹介してきましたが、抗うつ薬・抗不安薬ともに多数の種類の薬があります。
どの薬が効くかは本人によって違いますので、服用する薬の種類は医師と相談して決めてください。
また、副作用の現れ方も人それぞれですので、副作用が辛い場合は別のタイプの薬を利用するなど自分に合った薬を選びましょう。