【4月上旬】順調な回復も不安定な体調

病状の変化(時系列)

順調に回復しながらも不安定な体調

4月に入りました。私の会社は3月決算で4月から新年度が始まります。

何とか新年度から気持ちを新たに仕事に復帰したかったのですが、残念ながら間に合いませんでした。

しかし、体調の方は順調に回復してきており、3月に引続き積極的な外出を続けていました。

そして、だんだんと車で外出できる時間も長くなっていきました。

今まではせいぜい1時間程度だった車での外出も2時間、3時間と時間を延ばしていくことができました。

そうは行ってもあまり遠くには行かず、症状が出てもすぐ家に戻れるように自宅付近で外出していました。

そんなある日、親を連れて祖母の家に車を運転して行くことになりました。

祖母の家は自宅から車で20分くらいの場所にあります。

車で片道20分の運転は初めてでしたが、親が乗っていることもあり、軽い症状が出ただけで無事に到着できました。

帰りに、祖母の家の近くにある公園に桜の木があるので、ちょっと寄って花見をしてきました。

ちょうど満開のタイミングでとても綺麗でした。前から知っていた公園なのですが、桜の時期に中々来たことがなかったので、迫力ある桜の景色に驚きました。

花見をするだけでも気分が良くなります!この日は心身ともにリフレッシュでき、とても良い日になりました。

その後も基本的には体調は回復基調でしたが、外出中に不意にめまいが来て具合が悪くなったり、あるいは1日中気分が何となく優れなくて家にいたりするなど、日によって体調もコロコロと変わっていきました。

友達とカフェで話せるようになる

4月に入り、また新しいことに挑戦しました。

今回は、地元の友人と近場のカフェで話をすることにしました。

カフェは「逃げられない怖い場所」ではなくなったものの、それは1人でカフェに行く場合です。

友人がいる場合は、自分以外の第三者と話をすることになります。

普段何気なく当たり前にやっている「他人と話をする」という行為が、私にとってはものすごく緊張しストレスになるのです。

私の方が少し遅れてお店に到着し、店内に入りました。

土曜日の昼間ということもあって、お店は混んでいました。

それを見て少し気が張り詰めましたが、何とか症状は出ず、先にお店に入っていた友人と合流しました。

小学校以来の友人で気心も知れていため、はじめに私の病状について事情を説明し、気分が悪くなったら帰宅する旨、理解してもらいました。

パニック障害の私も、それを知らない他人から見れば普通の人と何ら変わらず見えるため、友人も少し驚いていたようでした。

お互いの近況などを報告しつつ話していると、久しぶりに話せて楽しくなってきました。

すると症状のことをあまり気にせずいられるようになり、ひとまずホッとしました。

1時間ほど話をしていると、次第に私は気疲れを感じてきました。

楽しい時間ですが、無意識に私は他人と話すことに緊張しており、神経をだいぶ使っていたようです。次第にめまいや動悸が出始めてきました。

まだ症状が出始めた段階だったので、ここで抗不安薬を1錠飲みました。

すると15分くらいで薬が効いてきて緊張状態から開放されました。

結局、友人とは3時間くらい話しました。

途中薬を飲みはしましたが、意外と長く話ができてよかったです。

仕事に復帰するにあたり、会議など他人と長時間会話することは避けて通れないので、この段階で友人に協力してもらい、その練習ができたのはすごく助かりました。

危うくパニック発作になりかける

さて、私の住む群馬県高崎市には郊外にイオンモール高崎という大型ショッピングセンターがあります。

私の家からは車で20分ほどの距離なので、今までも良く行っていました。

調子が良くなってきた私は、イオンモールまで1人で車で行けるのではないかと思い、思い切って挑戦することにしました。

車で20分の距離は先日祖母の家に行った時に経験していましたが、その時は親が助手席に乗っていました。今回は自分1人です。

大丈夫だろうと家を出たのですが、10分くらい運転したところで、少しめまいと動悸が出始めました。

今思えば無理せず家に引き返せばよかったのですが、軽い症状であれば最近は耐えられるようになってきていたので、そのままイオンモールまで行ってしまうことにしました。

これは悪手でした。イオンモールの駐車場に到着した頃には、めまい、動悸、体の冷えが強くなってきてしまいました。

「流石にちょっとムリしたかな!?」と思い、後部座席で横になり休憩しました。

しかし、症状はおさまりません。次第に症状が強くなり始め、1月に意識を失いかけた時のと状況が似てきました。

言わば、プチパニック発作の状態です。流石に焦りました。慌てて私はカバンに入れていた抗不安薬を飲みました。

15分もすると薬が効いてきて、症状が少し治りました。

結局、イオンモールの中には入ることなく、自宅にトンボ帰りしてベッドに突っ伏しました。

そこから数日間は、めまい、動悸、手足の冷え、倦怠感など様々な症状が出続けました。

おそらく、パニック発作が再発しかけたことで、その後遺症として症状がしばらく出たのだと感じています。

今回は自分では大丈夫だろうと思っていただけに、ショックでした。

これは治療期間を通して言えることですが、「今の自分ならどの程度のことまでできるのか」を把握するのがとても難しかったです。

想定よりストレス度合いが強いことをすると症状が強く出てしまうので、ちょうどいい加減を見つけるのはとても苦労しました。

これまでの経験からの気付き

外出が増えてから少しずつ感じていたことがあります。

それは、私が緊張して症状が出るシチュエーションがだんだんとわかってきたのです。

それは以下の3つです。

①自宅から遠くに行くほど症状が出やすい
これは単純な理由で、遠くに行けば行くほど症状が出た時にすぐ自宅に帰れないからです。そのため、自宅から離れた場所に行くほど症状が出やすくなるのです。

②外出する時は、帰りより行きの方が症状が出やすい
例えば、どこかに行って帰ってくる場合、その場所に行くまでが緊張するのです。しかし、その場所に着いてしまえば緊張はゆるみ、帰り道は行きほど緊張しないという感じです。帰る時は「今日はもう帰るだけだ」と思えて気が楽になるのです。

③終わりの見えない待ち時間に症状が出やすい
典型的な場面は、病院の待合室です。自分の番が呼ばれるまで待合室にいなければなりませんが、いつ自分の番が呼ばれるのかわかりません。「この待ち時間に症状が出たらどうしよう…」「受付したから症状が出ても帰るわけにも行かないし…」などと考えてしまい、気分が悪くなるのです。

後に、②③はほぼ克服できました。①については、2022年8月下旬ごろに克服できたと感じています。

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