【3月下旬】日常生活を取り戻していく

病状の変化(時系列)

強い眠気の発現

3月下旬にもなると暖かい日が増えてきました。

だんだん春めいてきて気分も良くなります。心地の良い日が増えたのか、この頃は日中に眠気を感じることが多く、ほぼ毎日昼寝をしていました。

だいたい10時〜12時、14時〜16時の間で1〜2時間ほど寝ることが多かったです。

おそらく薬や体調との関係による眠気だと思うのですが、結局原因はいまいちわかりませんでした。とにかく急に眠くなるのです。

ただ、寝て起きるとスッキリしていることが多かったので、順調に回復しているよいサインと捉えることにしていました。

こんなに昼間に自然に眠れるのだから、夜も睡眠薬を飲まなくても自然と眠りに入れるのではないかと思ったのですが、それは違いました。

睡眠薬を飲まないと夜は全然寝られませんでした。不思議です(笑)。

体調の良い状態の継続

人は寒いと交感神経が活発になり緊張状態になりやすくなります。

一方、気温が暖かくなると副交感神経が優位になり緊張が解れリラックス状態になりやすくなります。

徐々に春めいてきたこともあって、何もしていなくても私の心も無意識に緊張状態から抜け出してきたのだと思います。

心理的にもますます外へ行こうという意欲も高まり、この時期は積極的に外出をしていました。

まず、先日気分が悪くなり逃げ帰ってきた高崎オーパ(ファッションビル)にリベンジすることにしました。再び自転車でオーパに行き、店内に入ります。

今度は大丈夫でした。緊張して若干のめまいや動悸がしたものの、耐えられるレベルでした。

そのまま雑貨屋や服屋を眺めて、体調が悪化しないうちに30分程度で引き上げました。

このことで自信がついた私は、高崎駅やショッピングセンターなど比較的人の多い場所に積極的に行くようにしました。

オーパの時と同様、人の多さから軽い緊張状態になりめまいや動悸など多少出ましたが、概ね大丈夫で買い物などを楽しめるようにもなりました。

この状態まで来ると、「日常生活を取戻し始めた!」という実感が湧いてきます。正直なところ嬉しかったです!

ただ、調子が良くなってきて日中動き回ることが増えると、夜になってから疲れが出てしまい症状が出ることもしばしばありました。

「逃げられない怖い場所」での症状との戦い

外出が増えるようになると、症状が出てもすぐに家に逃げ帰ることのできない環境が出てきました。この期間で私がそれを経験したのは以下の3つの場所です。
①カフェ ②病院の待合室 ③車の運転

①カフェ
カフェについては前回の記事でもお話ししましたが、店内を出る前にお会計という拘束時間があります。

これがめまいや動悸など急な発作が起きてもすぐに逃げられない理由です。

この理由から私の中ではカフェは「逃げられない怖い場所」認定を受けていました。

カフェについては、3月上旬に症状が出ながらも何とかクリアしています。

今回はもっと長時間滞在できるようチャレンジです。

自宅周辺にはいくつかカフェがあります。色々と場所を変えてチャレンジしてみました。

結果としては、概ね「克服した」と言っていいと思います。

やはり多少の症状は出ましたが、1時間以上読書をすることもできました。

これを以って、カフェについては「逃げられない怖い場所」認定を解除しました。

②病院の待合室
この期間、私は掛かりつけの神経内科(1回)、整形外科(1回)、耳鼻科(3回)に行きました。

いづれも、病院の待合室で1人で待っていられるかのチャレンジでした。

待合室も他人が多くいるストレスの多い環境です。

また、受付をしてから自分の番が来るまでは待合室で待っていないといけないので、ここも私にとって「逃げられない怖い場所」でした。

神経内科 → ○
神経内科は3人掛けソファが6つ置いてある待合室でした。そこには私を含め3人しか待っておらず、すいていました。そのため緊張はほとんど起こらず、無事に診察を終えられました。

整形外科 → △
整形外科は3人掛けソファの9つある比較的広い待合室でした。待合室はソファの半分くらいが患者さんで埋まっていました。私が呼ばれるまでに40分くらい時間が掛かったのですが、こちらでも何とか1人で待合室で待てました。

しかし、めまい、動悸、手足の冷えの症状が出てしまい、何とか抑えようと必死に耐えていました。ギリギリ耐えられたものの、この状態では克服できたとは言えない状況でした。

耳鼻科 → △ → ○
この時期は花粉症の時期でもあり、耳鼻科には多く通いました。こちらも3人掛けソファが6つの待合室でした。3回とも待合室はほぼ満員でした。ストレス度合いは「強」です。

結果的には3回とも1人で待てました。ただ、1回目と2回目は整形外科の時と同様、症状が強めに現れ、それを必死で耐えながら待っていたので「△」評価です。

ただ、3回目については、待合室が混みすぎてずっと立っていたにもかかわらず、症状が出ずに待つことができました。

病院の待合室は、人が少なければ症状は出ないものの、やはりある程度混んでいると緊張による症状が出てしまうことから、引続き「逃げられない怖い場所」となりました。

③車の運転
今までは車の運転は助手席に親を乗せて、万一発作が起こっても大丈夫なようにしてきました。

しかし、体調も回復してきたので、今度は1人での運転にチャレンジすることにしました。

1人での運転は、運転中に発作が起こった場合に道の真ん中で車を停める訳にもいかないので、「逃げられない怖い場所」になるのです。

まずは、信号も大きな道路もない住宅街の道をグルグルと運転。

こちらは問題ありませんでした。

次は、住宅街からは出るものの信号のないルートで、お店に買い物に行きました。

多少緊張はしましたが、めまいなどの症状は出ませんでした。

その次は、信号機のあるそんなに大きくない道路。

しかし、こちらは大きなダメージがありました。問題だったのは赤信号でした。

赤信号で止まって10秒ほどすると、次第に動悸が始まり、手足が冷たくなり始め、めまいが始まりました。

たった1分弱の赤信号でしたが、その待ち時間がすごく長く感じました。

青信号になった瞬間ホッとしたのか少し緊張がなくなり、急いで帰りました。

赤信号で停まっている間は前後に車がいました。

停まっている間に「ここで発作が起きたらどうしよう…」と考えてしまいました。

それが急な緊張を生み、プチパニック発作に繋がったのだと思います。

結局、これ以降はもう少し体調が回復するまで、信号のある道を車で運転することを避けるようになりました。

この段階では、1人で運転する車の中は「逃げられない怖い場所」のままでした。

抗うつ薬(レクサプロ)の増量による体調改善

1月から通っている神経内科へは2週間ごとくらいに受診をしていました。

3月下旬の通院に関しては、自分で車を運転して病院まで行きました。ただし、助手席には親を乗せています。まだ1人で運転するのは怖かったのです。

この時は、症状がだいぶ落ち着いてきたのですが、さらに治療効果を高めようと薬を増量することに決めました。抗うつ薬(レクサプロ)を半錠→1錠に変更しました。

変更して2〜3日は、薬の増量による副作用(吐き気など)がありました。

しかし、それも落ち着くと、増量した分の効果を十分得ることができました。

主観的な表現で申し訳ないのですが、増量後は日中の気分の安定感が増しました。

ストレス耐性が強くなったという表現が良いのかわかりませんが、今まで「ちょっとマズいかな(症状が出るかも)」という状況でも症状が出なくなりました。

このお陰で、もう1種類飲んでいた抗不安薬(アルプラゾラム)を1日2錠→1日1錠へ減らすことができました。

抗不安薬を飲むと結構な確率で強い眠気が来るので、飲む量が減ったのは嬉しかったです。

さらに、調子が良い時や1日中家にいてストレスが少ない時は、抗不安薬を飲まなくても良い日も出てきました。素晴らしいことです!

私が仕事に復帰する1つの目安として、抗不安薬の服用を止められるまで体調が回復すること、というのがありました。

営業職で車を運転するので、アルプラゾラムを飲んだままでは車の運転が危ないからという理由です。

薬の量からも行動範囲の拡大からも体調の回復が実感でき、この期間は心も上向きでした!

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