「①イライラや不安感が少しおさまる」段階へ
ちょうど2月に入ったころ、抗うつ薬(レクサプロ)がやっと効いてきたのか、突然やってくる「意識喪失感」への恐怖が少しだけ和らいできました。
しかし、相変わらずうつ病や自律神経失調症の症状は続き、まだ1日のうち多くの時間をベッドの上で過ごしていました。
そして、2月から血圧を定期的に測ることにしました。たまたま、家に家庭用の血圧計があったので始めただけなんですが(笑)。
結局、血圧を測ったのは2月だけだったのですが、症状と血圧に一定の関係性があることがわかりました。
・血圧(上下)が高い時 → 空腹時
・血圧(上下)が低い時 → 食事後、入浴後
医学的に正しいかどうかはさておき、お腹が空いている時は症状も出やすく血圧も高めでした。
脈拍も同時に測れる血圧計だったのですが、血圧が高い時は脈拍数も多くなっていました。
その一方、食事や入浴後は血圧、脈拍ともに低くなっていました。
胃に食べ物が入ったり入浴したりすると体の緊張が解れてリラックス状態になるため、低くなったのではないかと考えています。
そのため、症状がひどい時は1日に2回お風呂に入ったり、空腹にならないようにこまめにおやつを食べたりするなど気をつけていました。
ある程度不安感がおさまったのは良かったのですが、一方で今まで出てこなかった様々な症状が出てくるようになりました。
具体的には、強い倦怠感・腹痛・喉痛・関節痛などです。うつ病や自律神経失調症の時は体の免疫力が低下していることもあって、風邪などに係りやすいようです。
うつ病の症状にこれらも加わり、1月下旬とはまた別の苦しみがありました。
「②憂うつ感が軽くなる」段階へステップアップ
抗うつ薬の効き目を少しづつ実感してくると同時に、憂うつ感も軽くなってきました。
ひどかった副作用の吐き気も徐々になくなっていきました。
そしてこの段階から、12月の治療時と同じように簡単なリハビリを始めました。
まずは夜の散歩を毎日15分くらいしました。時々ランニングもしていました。
やはり運動すると心身ともリフレッシュでき気分が良くなります。ただ、調子に乗って走りすぎると疲れてしまい、気分が悪くなることもありました。
さらに気分が良い時は、家の近くにある本屋が夜になると店内の人が少なくなるので行ってみたりもしました。
ただ単にお店に入って出てくるだけなんですが、それでも発作が起こるんじゃないかとヒヤヒヤしてとても緊張したのを覚えています。
日中については、まだ外出はできなかったのですが、家の掃除や庭に出て草刈りなどをして少しでも動くようにしていました。
日中は基本的には自室で読書をしていることが多かったです。
ただ、自室にいてもテレビやスマホ、パソコンなどの電子機器類は、使っていると頭が痛くなるので使わないようにしていました。
少しづつ回復してきている手応えはあったものの、慢性的なめまい、頭痛、倦怠感、冷えの症状は続きました。
そして動悸も時々現れ、発作へと発展する前にすぐにベッドに横になり安静にして凌いでいました。
神経内科へ再受診
2月15日、神経内科へ再受診しました。
病院までは親に運転してもらい、私は後部座席で体を倒して横になっていました。
あいにく、またもや院内は混んでおり、待合室には多くの患者さんが座っていました。
私は発作が起きてしまうのが恐くて、人の多い待合室では待てず、車の中で自分の順番を待ちました。
1時間くらい待ち、自分の順番が来ました。
私の顔色を見て「少しよくなったみたいですね」と先生に言われました。
これまでの症状の経過を話すと、先生も私の病状の現状について「②憂うつ感が軽くなる」段階のようですねということでした。
この日の診察では引続き、抗うつ薬と睡眠薬(トリアゾラム)を出してもらい様子を見ることになりました。
体調管理表を作成
少し話は変わりますが、この頃から私は自分の体調について毎日記録を取っていました(簡単な日記のような物ですが)。
この段階で既に2ヶ月以上仕事を休んでいるし、治るまでにまだまだ時間がかかりそうと感じたので、後々会社に復帰する際の産業医面談などで自分の体調について詳しく話せるように、と書き始めたものでした。
そして、毎日の体調について主観的に100点満点で点数をつけ、グラフにしていきました。下の写真がそれです。3月末まで記録しています。
<点数と病状の目安について>
0点〜30点:うつ状態に終日苦しめられる状態。
30点〜40点:うつ症状はあまり見られないが、何もする気にはなれない状態。
40点〜50点:少し気持ちに余裕ができ、読書やテレビが見られる。
積極的に外出しようとは思えない。
50点〜60点:自然と屋外への興味が出てくる。
ストレスの少ない環境に限りお店などに入ることができる状態。
60点〜70点:短時間は外出できるが、帰宅後に症状が出て休息が必要な状態。
70点〜80点:一定時間通常通り外出できる。症状は出ないが、症状が出ないか
と常に心配・緊張している状態。
80点〜90点:外出中の症状の心配が徐々に少なくなる。
外出時間も長くなっていく。
私の中では、やはり30点までは身も心も辛かったです。
40点以上になると気持ちに余裕が生まれ始めるので、この時期は何とか40点をキープできるよう頑張りました!
こうやって目に見える形で自分の病状を管理できると、少しずつ良くなっているのが目で見てハッキリわかるし、治療を続けるモチベーションになっていた気がします。
表をご覧頂けるとお分かりだと思いますが、長期的には右肩上がりで体調はよくなっていきました。
しかし、1日単位で見ると体調に変化がなかったり、逆に悪くなったりしたこともありました。
また、1日の中でも調子の良い時間があったり悪い時間があったりと、結構体調の変動が大きかったなという印象があります。
この記事を読んでいらっしゃる方の中にも、今まさに同じような症状で苦しんでいる方もいるかと思います。
私も体調が一時的に悪化した時などは先のことが不安でしたが、根気よく治療を続けていれば必ず病状は良くなりますので、心折れずにがんばりましょう!